今、あのちゃんが止まらない ― サブカルから国民的スターへ
2025年、音楽・ファッション・カルチャーのすべてにおいて、最も注目されている女性アーティストといえば「ano(あのちゃん)」の名前を挙げる人は多いのでは?
そのあのちゃんが、フジテレビ系の「新しいカギ」に登場です。
あのちゃんの人気の理由は、ただの“かわいいアイドル”ではない。
むしろ、「生きづらさ」「孤独」「反骨」「透明感」という相反する感情をすべて抱えながら、リアルに生きる姿が共感を呼んでいる。
日々変わってゆく私たちを取り巻く世界の中心に、あのちゃんはアイコンとして存在している。あのちゃんを通して世の中を俯瞰するために、阿野ちゃんの「今」をまとめてみました。
プロフィール|年齢非公開の理由と“あの”という名前の意味
- 名前:あの(本名非公表)
- 生年月日:9月4日(年齢非公表)
- 出身地:日本
- 所属レーベル:TOY’S FACTORY
- 担当:ボーカル・ギター
- 活動開始:2013年(ゆるめるモ!加入)
“ano”というアーティスト名は、「あの子」と呼ばれる匿名性をそのまま表す言葉でもあり「名前を名乗らなくても届く声」というコンセプトを象徴している。
それにしても「あの」って不思議な響きの言葉ですね。一人を指しているようでもあり、不特定多数を漠然とさしているようでもあり…。
それにしても「あのちゃん」という呼び名は、ご本人にピッタリですね。
幼いころから「あのちゃん」と呼ばれていたのでは・・・と想像したりもしますが・・・
本名・生年を明かさないのも、あのちゃんの表現の一部。
「年齢や過去で区切られたくない」「今を生きたい」という信念が、彼女の言葉や音に貫かれています。秘密は秘密のままがいいのかもしれませんね。
デビュー前の闇と希望
あのちゃんの物語は、華やかなものではない。
中学ではいじめを受け、保健室登校。高校は入学直後に中退。
数年間、引きこもり生活を送りながら、
「何もできないまま大人になってしまう」焦燥感に包まれていたという。
そんな時、Twitterでたまたま見つけた「ゆるめるモ!」の募集。運命ですね。
「音楽が好きな人・お笑いが好きな人」というゆるい言葉に惹かれ、半ば衝動的に応募。
プロデューサーとの面接だけで採用され、 2013年9月にゆるめるモ!第3期生としてデビューした。
ゆるめるモ!時代 ― “水色界隈”のカリスマ
加入当初から異質な存在感を放ち、SNSでは圧倒的なフォロワー数を誇ったあのちゃん。
無表情、けだるさ、そしてどこか危うい透明感。
その個性に惹かれた若者たちは、やがて「あのちゃんギャル」と呼ばれるスタイルを生み出した。
- 水色ベースのファッション
- オーバーサイズの服
- 不完全な可愛さをあえて見せる表現
こうして形成されたのが、今も続く**「水色界隈」**というサブカルファッション文化。
あのちゃんは、ただのアイドルではなく“美学の象徴”として存在した。
ソロアーティスト「ano」としての再誕
2019年にグループを脱退後、1年の沈黙を経て、2020年9月4日、誕生日にano名義で活動開始。
ファーストシングル「デリート」で見せたのは、静謐さと暴力性が同居する、“病的な美しさ”を持つ音世界。
2022年にはメジャーデビュー曲「AIDA」で“世界に取り残されたような人々の距離”をテーマにし、同世代から圧倒的な支持を得た。
「ちゅ、多様性。」が社会現象に
2023年12月、1stアルバム『猫猫吐吐』をリリース。
収録曲「ちゅ、多様性。」がSNSを席巻し、
TikTokではダンス動画がバズ。YouTube再生回数は1億回を突破。
2023年末には第74回NHK紅白歌合戦でこの曲を熱唱。
激しいステージングと天使のようなルックスのギャップで、「紅白を壊した天使」「令和のロックアイドル」として一躍時の人に。
ファッションリーダーとしての影響力
ファッション誌『装苑』『NYLON JAPAN』『anan』などで特集が組まれるたび、
彼女のヘア・メイク・スタイルはトレンドを生み出してきた。
- くすみブルーのヘア
- 袴スカートやダメージニット
- 無機質+ガーリーのミックススタイル
ファンの間では、「あのちゃんっぽい」「水色界隈ファッション」という言葉が一般化。
彼女自身が“ひとつのジャンル”となった。
あのちゃんの活躍と素顔、偏食エピソード
テレビ番組『ぐるぐるナインティナイン』で披露した“偏食図鑑”が話題に。
好きな食べ物は「汁」「エビ」「お菓子」。
一方で、親子丼・そば・カレー・メロンなど多くの食材を「マズイ」と断言。
「ぼくは食にあまり興味がない」
そう語る彼女のマイペースさも、ファンからは“正直で愛しい”と支持されている。
また、人の歯を観察するのが趣味という独特の嗜好も。
「ウエストランド井口さんの歯が好き」と語るなど、発想の自由さが魅力だ。
俳優・タレントとしての顔
2024年のドラマ『【推しの子】』ではMEMちょ役を熱演。
アニメファン・音楽ファンの両方から絶賛された。
また、自身の冠番組
- 『あのちゃんねる』
- 『あののオールナイトニッポン0』
- 『あのちゃんの電電電波♪』
などで見せるトークも人気。
その毒舌×無邪気なキャラが、深夜ラジオリスナーを虜にしている。
転倒・骨折・それでも歌う
2022年にはバイク転倒事故で顔を骨折、
同年10月には階段から転落して頭部を7針縫う重傷。
しかし、ライブや番組を止めることなく活動を続けた。
「明日死ぬなら今死ぬ」
これは彼女の座右の銘。
危ういほど真っすぐな“生き様”こそ、ファンが心を掴まれる理由だ。
武道館ワンマン『呪いをかけて、まぼろしをといて。』
2025年9月3日、東京・日本武道館で行われたワンマンライブ。
約1万2000人の観客を前に、anoは叫んだ。
「ぼくは、やっと生きてるって言える」
その夜、限定販売された4thシングル
『呪いをかけて、まぼろしをといて。』が完売。
ステージではダイブ、絶叫、涙。
彼女の“呪い”は、多くの人にとって“救い”となった。
2026年へ ― 新章「ano HALL TOUR 2026」
ライブ終盤、スクリーンに映し出された文字。
「ano HALL TOUR 2026」
2026年3月7日〜5月31日/全国9都市開催決定。
その瞬間、観客は総立ちとなり歓声に包まれた。
孤独から始まった彼女の物語は、今や全国が待ち望む音楽体験へと変わっている。
まとめ:あのちゃんが教えてくれた「生きる」という表現
あのちゃんの存在は、音楽業界だけでなく、
「生きづらさを抱えた全ての人へのメッセージ」になっている。
「明日死ぬなら今死ぬ」
「嫌なことがあっても、ぼくはぼくをやめない」
その一言一言が、多くの若者の心に刺さり、時代の“リアル”を映す鏡のように輝いている。
確かに、あのちゃんは若者のアイコンだ。
ただこうやって、あのちゃんを見つめてみると、全世代、もしかしたら有史以来の一般人の
生きづらさ、どうしていいかわからない不安定、もしくは不安を表現しているようにも思ったりもするのです。
あのちゃんは一般人ではない。でも同時に集合体のアイコンとしての趣もある。
強烈な個性と、どこまでもうすく拡がっていく没個性という個性。
2026年、彼女がどんな音を鳴らし、どんな呪いを解いていくのか――
あのちゃん現象は、まだまだ終わらない。
ワクワクしながら彼女の活躍を覗いていきたいですね。

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